万年筆を使うようになると、よりよい書き心地を求めるようになります。
万年筆のメーカーやニブによって書き心地は変わりますが、紙材によっても書き味が異なるのも魅力です。
色んな紙やノートを試してきましたが、現在は「トモエリバー」という紙に落ち着きました。
万年筆と相性の良いノートや紙を探しているかたはぜひ参考にしてみてください。
【タップできるもくじ】
トモエリバーと万年筆の相性は?
トモエリバーは手帳用の紙として、ほぼ日手帳やジブン手帳などにも使われています。
私はほぼ日手帳を使うようになって、トモエリバーの書き味を知ることになりました。
◆万年筆が選んだ「にじまない・かすれない」紙。
◆薄くて軽い超軽量印刷用紙を使った「トモエリバー手帳用」をベースに、紙の製造元である巴川製紙所と共同企画で作ったのが「トモエリバーFP」です。手帳用の製造工程を更に厳密に管理して仕上げています。万年筆をはじめ、その他筆記具にも最適な用紙に仕上っております。
◆トモエリバー純正品の証であるロゴマークを巴川製紙所と共同作成し、表紙に印刷。
万年筆が紙上でなめらかに滑る
トモエリバーの特徴として、書き心地のなめらかさが挙げられます。
ほぼ日手帳だと1ページの面積が狭く、文字も小さく書くので十分に書き心地を堪能できません。
しかし先日購入した「ルーズシート」という1枚ずつバラになったものはのびのび書けるので、なめらかな書き心地を存分に楽しむことができます。
https://twitter.com/manayuru/status/1247392646315663360
特に、メモ的な「速記」だと素早く万年筆を動かすのでそのなめらかさを実感できます。
コピー用紙に書くとややザリザリした引っかかりを感じるのですが、トモエリバーはスルスルと書けるので気持ちが良いです。
また、万年筆が選んだ「にじまない・かすれない」紙、というだけあって、インクフローが多めの万年筆で書いてもにじむことはありません。
裏抜けしづらい
万年筆は字幅が太いものはインクの出が良いため、紙に書くと裏抜けしやすいですが、トモエリバーは裏抜けしづらいです。
ただし、塗りつぶしたり同じ箇所を何度もなぞったりすると裏側にインクが滲んでしまう場合があります。
基本的に、文字を書く分には裏抜けしませんが、絶対裏抜けしないわけではないので「裏抜けしづらい」程度に認識しておいたほうが良いかもしれません。
インクは乾きづらい
所感としてはインクはやや乾きづらいです。
ほぼ日手帳は書き込んですぐにパタンと閉じることが多いので、となりのページにインクが移ってしまいます。
もしインク移りが気になる場合は「ブロッター」や「吸取紙」を使って、余分なインクを吸い取ってあげるといいかもしれません。
トモエリバーの厚みはコピー用紙の約3分の1
トモエリバーは非常に薄くて、厚みはコピー用紙の約3分の1です。
私が調べたところ、トモエリバーの100枚入りの厚みは約0.6cmで、一般的なコピー用紙は100枚で約2cmでした。
紙が薄いということはそれだけ軽いということなので、「カバンに入れて持ち運びたい」「書き溜めたものを大量に保管しておきたい」という場合にも都合がいいです。
スナップパッドと相性抜群
A5のルーズシートをA5のスナップパッドに挟んで使っています。
パンチで穴を開けるだけでトモエリバーのメモ帳に早変わりするのでとても便利。
用紙の色はホワイトとクリームから選べますが、レトロな雰囲気を出したかったのでクリームを選びました。
クリームは、文庫本の用紙のような柔らかい色味です。
インク色を楽しむならホワイトのほうが良いかもしれませんね。
スナップパッドはコピー用紙だと約100枚挟めますが、トモエリバーだと200枚以上挟むことができます。
私は、トモエリバー以外にも捨て紙も挟んで使っています。
トモエリバーを使った商品
私が使っているルーズシート以外にも、トモエリバーを使った商品は沢山あります。
ぜひ、用途に合わせて揃えてみてはいかがでしょうか?
まとめ
トモエリバーはとても薄いのに裏抜けしづらくなめらかに書ける素晴らしい用紙です。
捨て紙がもったいなかったので小学校からもらってきたプリントなどを再利用して使うことが多かったのですが、トモエリバーの用紙を購入してからはその書き心地の良さに元に戻れなくなってしまいました。
バラの用紙も売っているのでノートやメモ帳、システム手帳のリフィルなど、好みに自作するのも楽しみの1つになりますよ。
カクノなどの入門用の万年筆でも紙を変えるだけで書き心地が抜群に上がるので、ぜひ試してみてください。